感想のページ 作者「ぬ」
家畜人ヤプー
沼正三角川文庫
(2006.10/6読了)
女から男への人間から人間への話しかけとしては、これが最後の機会であった
沼正三『家畜人ヤプー』本文より
すごい小説だった。
ある意味というよりまさにブッ飛んでいる小説だ。
35年前のものとは思えない。
マゾヒストによるマゾヒズムに満ちたSF小説なのだけれども、そこにエロさを感じない。
というかあまりに想像の斜め上を飛んでいっているので、ついていくのもやっと。
ホントについていけたかもあやしい。
……いや、付いていけなかったと思う。
逆にここまで独特の世界観へ浸れる人はどんな人だろうとも思う。
よほど被虐的で夢想家でないと無理なのかも。
性的な表現が出てきても大丈夫な人なら一度チャレンジしてみるのもいいかもしれない…
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じてんしゃ女子ひとり旅
沼尾ひろ子枻文庫
(2009.5/10読了)
ところが、一緒に行く連れがいない。
『じてんしゃ女子ひとり旅』本文より
「ねえねえ、ロマンティックだと思わない? 日本の最西端の島・与那国島と、最南端の島波照間島を自転車で一周するファンタスティックな旅よ。だれにも邪魔されずに海に沈んでいく夕陽を見守るのよ」
残念なことにノってくる友人はだれもいなかった。
そうだよな。
なぜかいないんだよな。
自転車の輪行ってそんなにハードル高いもん?
ひとりで行くのは危険?
いやいや、そんなことないだろう。
楽しいってば、と説明しても理解してくれる人っていないんよなぁ。
自転車にもいろいろあって、レースやスピード重視の人、おしゃれさ重視や散歩にダイエットにetc
旅に出るために使うツールとして自転車ってのはなかなかいないもんである。
でも楽しいんだってば。
ってな言いたいことをこの本が言ってくれた。
そうそう、そうだよなヽ(゚∀゚)ノ
電車はもちろん新幹線や飛行機にフェリーに車にといろんなものに乗せていろんなところに輪行して旅行しているだけにこの本にはひどく共感した。
輪行で旅行するときの注意や島へ行くときの時刻には気をつける必要ありとか、輪行初心者の人でひとりで行こうとしているけれども行ったことない人には是非。
まさに作者が言っていることどおりだと思います。
感じたことあることがたくさんあって、やっぱそうですよねーと思いながら読んでました。
ところでいろんなところに自転車を持って行ってるんですけど、自転車乗りにはたくさん会ったし、いろんな人と話もしたけれどもほんと女の子っていないですよね orz
今まで輪行する女の子なんて一人しか見たことないや orz
どっかで出会えないもんかなぁ。
そういえばこの本の中で「彼女を自転車に乗せる極意」というミニコーナーがあったけれども、役に立つ日はくるんだろうか(笑