感想のページ 作者「エディングス」

眠れる女王 エレニア記 1
THE DIAMOND THRONE

デイヴィッド・エディングス David Eddings
訳:嶋田洋一
表紙イラスト:ウスダヒロ
ハヤカワ文庫FT
(2007.7/11読了)

「盗賊と付き合いがあるのか」
「おいらだって盗賊だぜ、ベリット。歴史のある、誇り高い職業なんだ」
「誇り高いというのはどうかな」
「そいつはどういう見方をするかの問題さ。」

デイヴィッド・エディングス『眠れる女王』本文より

デイヴィッド・エディングス(& リー・エディングス)の『エレニア記(The Elenium)』の1巻。
原書のエレニア記1巻"THE DIAMOND THRONE"の半分まで。

剣と魔法のファンタジー。
だけど運命とか成長物語なんかではないところが素敵。

主人公たちみんないい年しながら政治やら宗教やらに関わってるもんなぁ。
皮肉や遠まわしな言い方が満載。
上に挙げた会話のようなものがいっぱい。
会話の一つをとってみてもユーモア含めていろいろ深いな。
会話だけで構成されてても楽しめる自信がある(笑

『ベルガリアード物語』から入って『エレニア記』を読み始めたので、ファンタジーの王道なんだろうなという期待にはいい意味で裏切られた。
まさかこうも深い物語に出会えるとは。

当分この世界に浸る予定。

 

なんか最近買う本買う本ウスダヒロ氏のイラストなんだけど、このエレニア記いいよなぁ。

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水晶の秘術 エレニア記 2
THE DIAMOND THRONE

デイヴィッド・エディングス David Eddings
訳:嶋田洋一
表紙イラスト:ウスダヒロ
ハヤカワ文庫FT
(2007.7/12読了)

「その女性は気が短かったようですけど」
「違うな。むしろ非常に気の長い女だ。恨みをじっくり育て上げるような」
「なるほど、そういう女性ですか。一度会ってみたいですね」
「やめたほうがいいぞ。金切り声の愁嘆場が気に入るとは思えん」
「そんなにひどいんですか」
「どうして真夜中に街を抜け出したと思ってるんだ。この話はもうやめにしないか」

デイヴィッド・エディングス『水晶の秘術』本文より

元・妻を語るのにこんな会話をするんかいっ(笑
そしてその妻自身との会話にも大爆笑。

「エレニア記」2巻『水晶の秘術』。

ようやくエレニア記の最終目的がなんなのかが理解できた。
女王を病から救う話なわけか。
それに政治と宗教がいろいろ絡みつつ、って感じなんかな。

会話がどんどん楽しくなってきた。
情報を引き出すための拷問(?)の会話にしても笑わせてくれる(笑

もっとも恐れられる騎士団であるために情報を流すことで、きっと拷問も悲惨なものに違いないという先入観を与えるスパーホークたちのやり方がお見事。

戦いらしい戦いもあんまり起こらないのにしっかりファンタジーであると思えるのも面白い。

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四つの騎士団 エレニア記 3
THE RUBY KNIGHT

デイヴィッド・エディングス David Eddings
訳:嶋田洋一
表紙イラスト:ウスダヒロ
ハヤカワ文庫FT
(2007.7/21読了)

「あの人があくまでも魔法を拒むようなら、連れて出ることはできないでしょう」
「頭を殴って気絶させて、安全な場所まで鞍に縛りつけていくというのはどうです」
「スパーホーク」セフレーニアは非難がましい声を上げた。

デイヴィッド・エディングス『四つの騎士団』本文より

元・妻を語るのにこんな会話をするんかいっ(笑
そしてその妻自身との会話にも大爆笑。

「エレニア記」2巻『水晶の秘術』。

ようやくエレニア記の最終目的がなんなのかが理解できた。
女王を病から救う話なわけか。
それに政治と宗教がいろいろ絡みつつ、って感じなんかな。

会話がどんどん楽しくなってきた。
情報を引き出すための拷問(?)の会話にしても笑わせてくれる(笑

もっとも恐れられる騎士団であるために情報を流すことで、きっと拷問も悲惨なものに違いないという先入観を与えるスパーホークたちのやり方がお見事。

戦いらしい戦いもあんまり起こらないのにしっかりファンタジーであると思えるのも面白い。

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永遠の怪物 エレニア記 4
THE RUBY KNIGHT

デイヴィッド・エディングス David Eddings
訳:嶋田洋一
表紙イラスト:ウスダヒロ
ハヤカワ文庫FT
(2007.7/25読了)

「あの人があくまでも魔法を拒むようなら、連れて出ることはできないでしょう」
「頭を殴って気絶させて、安全な場所まで鞍に縛りつけていくというのはどうです」
「スパーホーク」セフレーニアは非難がましい声を上げた。

デイヴィッド・エディングス『永遠の怪物』本文より

『エレニア記』4巻。
THE RUBY KNIGHTの後半。

これを読み終わったら次は最後の話"THE SAPPHIRE ROSE"へ。

まさかこの4巻があんなところで終わるとは…

王女さまを救うために必要な青い薔薇の宝石「ベーリオン」の行方を追って、敵を追ったり追いかけられたり、
また、知らない文化へ飛び込んで行きという冒険をしてきた。
そしてついに行方が分かり…というのが4巻だったが。

ここまで盛り上げておいて終わりかよっ!?
いやいやすばらしい終わり方だった。
続きが気になって仕方ねぇぇぇぇ。

4巻の見どころは違う文化との接触だろうなぁ。
海を越えたらもはや自分たちが異邦人。
そのやりとりのまた楽しいことといったら(笑

表紙はエレニア記の中でもすばらしいシーンが取り上げられてるよなぁ。
読み終わってからこの表紙を見ると余計に堪能できる気がします(笑
(´-`).。oO(フルートって裸足だったのか

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聖都への旅路 エレニア記 5
THE SAPPHIRE ROSE

デイヴィッド・エディングス David Eddings
訳:嶋田洋一
表紙イラスト:ウスダヒロ
ハヤカワ文庫FT
(2007.7/29読了)

政治というものを少しは知っているつもりだったが、これほど情け容赦なく政治の技術が駆使されるのを見るのははじめてだ

デイヴィッド・エディングス『聖都への旅路』本文より

エレニア記5巻『聖都への旅路』。
いよいよ原書での最終巻に突入。

ファンタジー要素満点の前巻から政治のにおいが充満する世界へ移動。

エレニア記のラストはてっきり宝石ベーリオンを手に入れて女王さまエラナの病気を治し政治的にも解決する、ってので終わりだと思っていたのに。
まさかそんな展開を飛び越えてあそこまでドロドロしている政治の世界を見ることになるとは。

復活したエラナ女王が可愛すぎ(笑
もうどうしよう。
スパーホークが幼い頃に養育していた女王様が年月を経て再会し、スパーホークをあそこまで振り回すとは。
そしてスパーホークも結構簡単に陥落すんなよ(笑
…いや、あれはエラナ女王が陥落させたような気もする。

ドロドロした世界の中、新たなキャラクターも加わり5巻まで来て一気に盛り上がってきた感じ。

次で最終巻。

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神々の約束 エレニア記 6
THE SAPPHIRE ROSE

デイヴィッド・エディングス David Eddings
訳:嶋田洋一
表紙イラスト:ウスダヒロ
ハヤカワ文庫FT
(2007.7/31読了)

でもすぐに女性というのが、世界をわれわれとは違ったふうに見てるんだってことがわかるようになりますよ。だから人生は面白いんです。

デイヴィッド・エディングス『神々の約束』本文より

エレニア記最終巻。

スパーホークとエラナ女王に関するやりとりが面白いよ⊂⌒~⊃。Д。)⊃

「行きて還る」物語という構成だったエレニア記。
女王の病を治すための宝石を手に入れ、女王を救う。
…というところまでがぶっちゃけプロローグだよな(゜Д、゜)

そこから先のなんと面白いことか。
政治劇があり、最後の戦いがあり、さらにエピローグでさらに驚かされ。

ベルガリアード物語の時のように王道を王道らしく描いていく正統派でなく、社会や政治、男女問題、人種問題なども真っ向から描いていった大人のためにこそ描かれたファンタジィだった。

1巻のときから感想として書いてたけど、やっぱりエディングスは会話がもっともおもしろいと思う。

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予言の守護者 ベルガリアード物語 1
Pawn Of Prophecy

デイヴィッド・エディングス David Eddings
訳:宇佐川晶子
表紙イラスト:HACCAN
ハヤカワ文庫FT
(2006.3/3再読)

太古の昔、莫大な力を持つ『珠』をめぐって神々が戦いを繰り広げた。
その戦いで魔術師ベルガラスはひとまずの終止符を打ったのだが...

農園に住む少年ガリオンの人生がある日を境に一変する。
追われるように、そして何かを追う旅へと連れ出される。

ベルガリアード物語第1巻。

1年前に1巻を読んだはずなのに内容さっぱり忘れてる orz

めちゃめちゃファンタジーです。
剣に魔法にさまざまな種族に言語に昔から伝えられる伝説。(今のところ剣と魔法はそんなに出てきていないけれども)
もうこれだけで大満足。

ミスター・ウルフもポルおばさんにもまだまだ謎があるみたいだし、なによりガリオン自身が狙われる理由とは。
だいたい察しはつくけれども、察するだけじゃまだまだ楽しむには足りない。
次が読みたいっていう欲求がこれほど出る本も珍しいなぁ。

この先まだまだ楽しんで読めそうだ。

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蛇神の女王 ベルガリアード物語 2
Queen of Sorcery

デイヴィッド・エディングス David Eddings
訳:佐藤ひろみ
表紙イラスト:HACCAN
ハヤカワ文庫FT
(2006.3/10読了)

ベルガラスとポルガラという伝説的な魔術師たちに連れられて旅に出たガリオン。
トルネドラやニーサなどの国でガリオンたちを待ち受ける運命とは。

ポルガラの1000年にもわたる計画とは。
そしてガリオンの別の名称「ベルガリオン」の意味するところとは。
ガリオンの秘められたあまりにも強大な力とは。
そして「予言」とは。

ついに物語が加速してきたな、と。

にしても、セ・ネドラのキャラがいいなぁ。
ガリオンとセ・ネドラのやりとりがなんともほほえましいw

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竜神の高僧 ベルガリアード物語 3
Magcian's Gambit

デイヴィッド・エディングス David Eddings
訳:佐藤ひろみ
表紙イラスト:HACCAN
ハヤカワ文庫FT
(2006.3/14読了)

『珠』を巡る追跡劇は亡霊の国、魔術師ベルガラスの故郷、そして邪神トラクの高僧が待つ場所へ

珠の追跡劇がようやく一区切り。
それでもまだこれで真ん中なんだよな...

人種や宗教観の違いをまざまざと見せ付けてくれるのはやっぱり海外さんのファンタジーだねぇ。

すさまじい力を身につけつつあるガリオンが今後どうなっていくのかが楽しみ。
この時点ではすでにガリオンではなくベルガリオンと言ったほうが、いいのかも。

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魔術師の城塞 ベルガリアード物語 4
Casle of Wizardry

デイヴィッド・エディングス David Eddings
訳:柿沼瑛子
表紙イラスト:HACCAN
ハヤカワ文庫FT
(2006.3/23読了)

『珠』を奪還したガリオンたちは『珠』が本来あるべき場所-リヴァの広間へと運ぶ。
しかし、『珠』を巡る物語はガリオンをさらに混沌とした運命へと誘った。

ベルガリアード物語第4巻。

普通の少年ガリオンから「リヴァ王」へとなっちゃった...
なんていうか「これぞファンタジー」という王道といっちゃあ王道だけれども、王になってあたふたしているのはガリオンではなく、別の国の王女であるセネドラってところがミソなのかもしれない。
自分よりも高い地位へと普通の少年がなってしまう、そして王としての責務も背負ってしまう。
今まで地位があったからこそ、セネドラのアイデンティティは保たれてたけれども、自分の隣に立つ者が自分より上の地位に行ってしまったら……
セネドラはセネドラではなくベルガリオンの妻になってしまう。
その狼狽っぷりがこの4巻の魅力なんだろうなぁ。
しかも愛しているがゆえのこの行動がなんともw
最近の流行語でいうとツンデレってやつだろうねぇ。

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勝負の終り ベルガリアード物語 5
Enchantaer's End Game

デイヴィッド・エディングス David Eddings
訳:柿沼瑛子
表紙イラスト:HACCAN
ハヤカワ文庫FT
(2006.3/26読了)

リヴァ王となったガリオンたちは邪神との決着をつけるために東の国へと旅立つ。

ベルガリアード物語最終巻。

昔からの予言。
そしてその予言は二通りあった。
ガリオンたちが選択した予言とは。

ガリオンを支えるさまざまな人たち。
その中の一人であるセネドラ王女との婚約。

運命によって普通の子供では見ることのできなかった世界。
そして運命に翻弄されていくガリオン。

もう王道ですよ。
これぞファンタジー。
魔法もあれば剣もある、予言や伝説、さまざまな神々。

ファンタジー分が十分に満喫できました。
『ベルガリアード物語』の続きである『マロリオン物語』もそのうち読みたいなぁ。

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銀狼の花嫁 魔術師ベルガラス 1
Belgarath the Sorcerer

デイヴィッド・エディングス David Eddings
リー・エディングス Leigh Eddings
訳:宇佐川晶子
表紙イラスト:HACCAN
ハヤカワ文庫FT
(2006.7/21読了)

「ベルガリアード物語」のデイヴィッド・エディングスによる「ベルガリアード物語」「マロリオン物語」に続くシリーズ第1弾。

ベルガリアード物語から物語と主人公ガリオンをひっぱってきたおじいさん"ベルガラス"の回想譚です。
ひらすら一人称で昔のことを語って聞かせてくれるので、物語が進まなかったり横道にそれたり…
なんかまるでキャンプファイヤーでもしたあとに、ベルガラスを取り囲んで昔話に頷いたりしながら聞いているかのようだ。

神々との邂逅や世界が出来ていく数千年の物語という壮大な話のはずなんだけど、
横道にそれた時の惚気話やベルガラス自身の個性がもあってお堅い話になってないのがよい。
もうすらすら読めてしまう。

 

物語の順番としてはもともとの刊行順
「ベルガリアード物語 全5巻」

「マロリオン物語 全5巻」

「魔術師ベルガラス 全3巻」

「女魔術師ポルガラ 全3巻」

と進んでいくのがよいかと。
…実は「マロリオン」は読んでないので「ベルガラス」を読んでちょっとしたネタバレを知ってしまったような気もするので(苦笑

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魔術師の娘 魔術師ベルガラス 2
Belgarath the Sorcerer

デイヴィッド・エディングス David Eddings
リー・エディングス Leigh Eddings
訳:宇佐川晶子
表紙イラスト:HACCAN
ハヤカワ文庫FT
(2006.7/24読了)

魔術師ベルガラスの2巻。

シリーズでおなじみのポルガラも生まれ、にぎやかになってきた今作。

ポレドラを失った悲しみの序盤
そしてポルガラと双子の姉が生まれ、口やかましく口論するという日常のなんと楽しいことか(笑
ベルガリアードの頃とぜんぜん変わらないなぁ。
それどころかベルガラス視点で見るとほんと仲睦まじい親子だな。

少しずつ「ベルガリアード」の時に近づいていく様にかなりドキドキしながら読めた。
登場人物たちの祖先たちが次々出てきたり、壮大な歴史に至るまでの「前史」そのもの。

次の最終巻で「ベルガリアード」と直結するんかなぁ。

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王座の血脈 魔術師ベルガラス 3
Belgarath the Sorcerer

デイヴィッド・エディングス David Eddings
リー・エディングス Leigh Eddings
訳:宇佐川晶子
表紙イラスト:HACCAN
ハヤカワ文庫FT
(2006.7/27読了)

魔術師ベルガラス最終巻。

トラクを倒す「神をほふる者」の誕生のために奔走するベルガラスの記録。

ベルガラスが体験したガリオンの直系の祖先たちを見守り、伝説的な戦いを体験し、そしてベルガリアード物語のファルドー農園へ至る話が完結。

ベルガリアードへ至るための様々な布石をたどるにつれて、誰もが知る歴史へ近づいていく様は圧巻。

……だが、しかし完結しなかった。
確かにこれは「ベルガラス」が語る物語であって、色々なところが省かれていた。
もう一人の歴史の証人「ポルガラ」から見た歴史がほんの数行で終わっていたりするところが多々。

さて、本当の完結を知るために「女魔術師ポルガラ」に行くとしますか。

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運命の姉妹 女魔術師ポルガラ 1
Polgara the Sorceress

デイヴィッド・エディングス David Eddings
リー・エディングス Leigh Eddings
訳:宇佐川晶子
表紙イラスト:HACCAN
ハヤカワ文庫FT
(2006.7/31読了)

「ベルガリアード物語」から連なるシリーズの最終作「女魔術師ポルガラ」第1巻。

「ベルガリアード」「マロリオン」を別の側面から見た「魔術師ベルガラス」のさらに裏の物語。
そして完結編でもある。

「魔術師ベルガラス」では間が抜け落ちていた物語がいくつもあった。
長い長い歴史を語るにはベルガラスだけでは不十分。
ポルおばさんによるもう一つの歴史。

妹のベルダランの話、
娘から見た父親の話、
そして国を動かしてきた自身の物語。

 

「ベルガラス」の裏側の話かと思ったら随分違ってびっくり。
確かに裏側だけど「ベルガラス」には気づけなかったもう一つの「ベルガリアード」って感じだなぁ。

残り2冊楽しむとしますか。

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貴婦人の薔薇 女魔術師ポルガラ 2
Polgara the Sorceress

デイヴィッド・エディングス David Eddings
リー・エディングス Leigh Eddings
訳:宇佐川晶子
表紙イラスト:HACCAN
ハヤカワ文庫FT
(2006.8/7読了)

女魔術師ポルガラ2巻。

ポルガラも成長し、親元を離れ個人で行動を起こすようになってくる2巻。
「ベルガラス」の物語が世界を遠くから見守るような感じだったのから、
「ポルガラ」は国々の中から動きを見る感じがする。
そして2巻のラストでベルガラスのラストあたりにつながる…か。
ってまだ1冊分も残ってるしっ
「ベルガラス」と同じところで終わるのか、それともベルガリアードの物語まで入ってしまうのか。
とにもかくにもあと1冊。

 

なんか「ポルガラ」側から見るとベルガラスがすごいおっちょこちょいというかひょうきんな人に思えてくる。
かと思えば「娘」とのことになるとすごく「男親」って感じも出してるし。

この親娘関係はおもしろいなぁ。

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純白の梟 女魔術師ポルガラ 3
Polgara the Sorceress

デイヴィッド・エディングス David Eddings
リー・エディングス Leigh Eddings
訳:宇佐川晶子
表紙イラスト:HACCAN
ハヤカワ文庫FT
(2006.8/22読了)

「女魔術師ポルガラ」シリーズ最終巻。
そして「ベルガリアード物語」シリーズの最終巻でもある。

内容は「魔術師ベルガラス」のストーリーを「ポルガラ」視点でみた物語。
脈々と引き継がれていく"光の子"を見守り、というか行動してたような気がするけど。

ベルガラスが主に世界を傍観していたのに対して、ポルガラは常に守るべき対象のすぐ傍にいようとしていたように思う。
誰からも母親のようであり、一人の女性として生きてきたポルガラってものすんごい強いよな…。

ラストには農園へ戻っていく、物語の最初の場所で物語が終わるという展開がなんともよかった。

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